O
ORIGINS私たちの拠点
43 日前
ラ・マリンチェほど重い意味を背負った名前は、そう多くありません。五世紀を経た今でも「マリンチスモ」という言葉は非難の響きを持ち続けています。それでいて、その背後にいた一人の女性に目を向ける人はほとんどいません。彼女は奴隷として差し出された少女でした。まずは身内の者たちによって、次にはスペイン人によって。そしてついには、一つの言葉さえ分かち合わない二つの世界を結ぶ、唯一の架け橋となったのです。
ここに居心地の悪さがあります。彼女が訳した一言一言が計り知れない結果を招きました。けれども彼女は、自分が話す言語も、売られた陣営も、決して選んではいないのです。彼女を裏切り者と呼ぶことは、彼女が誰かに何かを負っていたと前提することになります。
そして、そこにこそ私たちへの問いが残されます。今日彼女を裁くまさにその人々によって奴隷にされた者が、メキシコを裏切ることなどできるのでしょうか。それとも私たちは、彼女が決して負わなかった借りに忠誠を求めているのでしょうか。
